top of page
  • 執筆者の写真小川紀美代

ほぼ週間ゴルド通信Vol.17.6.13

更新日:2018年8月3日

アニバルトロイロのドキュメンタリー映画”Pichuco”の日本語字幕版、制作中です!

翻訳は2017年、アルゼンチンのコスキンフェス、ブエノスアイレス、そしてサンティアゴ・デル・エステーロにも同行してくれたアミーゴの牧野翔くん。

彼にはボリビア滞在の折にもお世話になり、以降、音楽を通じて仲良くさせていただいてます。

ブエノスでフランシスコやタンゴアカデミーの面々との楽しい思い出を共有している人に翻訳をお願いできたのは、本当によかった。

感謝の一言です。

このテキストを今度はデータに書き込んでいく作業もあり、こちらは映像担当の豊崎竜信使が引き継いでくださいます!


昨日、作業途中の字幕入り映画を観せていただきました。

雰囲気でしか観ていなかったこの映画、詳細がわかるほどにトロイロの音楽、人生、考え方が深く理解でき、本当に素晴らしい作品だと感銘を受けました。

そして、この偉大なバンドネオニスタでありブエノスアイレスの演奏家たちの父である方のバンドネオンを手にし、CDまで録音できたこと、そして日本公演を行う意味の大きさをひしひしと感じました。。。。


トロイロは、タンゴそのもの。

そして、ダンスや歌中心の古典派の黄金時代を築き、それだけではなくあのピアソラもトロイロ楽団に在籍し、編曲も担当していたとか。

古き良きタンゴとピアソラが象徴する新しいタンゴの橋渡しをした人物でもあったのです。


そういえば、この映画の配給会社は”Puente Films”。

Puenteとは、橋、という意味です。

この映画も、日本とアルゼンチンの橋渡しをしてくれると感じています。


10月、トロイロのバンドネオンが日本にやって来る前に、ぜひ!この映画を観ていただきたいです。

トロイロがどれだけブエノスアイレスの人々、音楽家に愛されているのか。

それはなぜなのか。

タンゴとは。

ブエノスアイレスとは。

いろんなことを考えさせられる、貴重なドキュメンタリー映画です。


トロイロは「消しゴムのPichuco」と呼ばれていたらしい(笑)。

編曲家の書いた譜面の無駄な部分、やりすぎな部分、なくてもいいところを次々と消しゴムで消してしまう。

彼の曲には過不足がない。

技術をひけらかす部分もない。

大事なのは”Corazon”(魂)”Sentimiento”(哀愁、情感)なのだと。


今、トロイロのお誕生日7月11日に向けて”Vals de Gordo”(太っちょのワルツ)という曲を作っているのですが、、、、消しゴムを持った彼が追いかけてきそうな曲です(笑)。

音数多いなあ、まだまだだなあ(汗)。


こんな自分がトロイロのバンドネオンを迎える大仕事をするということに、今更ながらビビりまくりです。。

きらびやかなことはできないけれど、心を込めて、敬愛を持って、大事にこの企画を進めていこうと再確認しています。

みなさま、よろしくお願いします!



0件のコメント

最新記事

すべて表示

「ほぼ週間ゴルド通信」配信登録

こちらから登録いただくと、最新記事をメールで配信します(無料)

bottom of page