和歌山でのコンサートを終え、東京に戻りました。
木下尊惇さん、菱本幸二さんという素晴らしいフォルクローレアーティストとの共演、たくさんの刺激と歓びを頂いてきました。
打ち上げの席で、なんと藤沢嵐子さんのご友人というご婦人とお話ししました。
色々と体の不調のある中、コンサートに出向いてくださり、そして貴重なお話を伺うことができました。
コンサートでバンドネオンソロのSurを弾いたのですが、藤沢嵐子さんはアルゼンチンでトロイロと共演した折にこの曲を録音されているとのこと。
その時のお話を、何度も聞いていると言われました。
そういえば、、、、
フランシスコは何度も「ランコからプレゼント位してもらったキモノ」を着たトロイロの写真を送ってきました。
キモノ、好きなんだな、、、と思い、福島のツアーの際、飯坂温泉で浴衣の写真を撮って貰ったりして喜んでいたのですが、、、、
どうやらそのSurの録音の時にキモノをプレゼントされ、その時からずっと日本に来たかった。ということだったらしいです。
そして昨日、私の弾くSurを聴いたその方が、このエピソードを伝えてくれた。
嗚呼、トロイロからのメッセージだ、と思いました。
「キミジョはスペイン語を理解できてないみたいだから」と笑。
フランシスコにこのことを伝えると、とっても喜んでくれました。
もう一つ。
名古屋で素晴らしい演奏をしてくださったゲストのバンドネオン奏者の春日井邦夫さんから、昨日、見覚えのある風景の写真が送られてきました。
昨年のコスキンフェスの時、到着したその日の夜中、午前3時頃。
ストリートで演奏しているフフイのバンドネオニスタをナンパして笑、ビビる蛇腹隊メンバーと共に路上パフォーマンスした時の写真です。
春日井さんのコルドバ在住のご友人からの写真とのこと、あの時間を共有していたなんて!!
多分、日本人が大勢でバンドネオンを弾いていたので珍しく、写真を撮影したのだと思います。
あの時、アルゼンチンで一緒に演奏した生徒たち、そして応援団のみんなは、今回の企画で大活躍してくれました。
Encuentro con Anibal Troiloはあの時から、いや、猛特訓した2年前から足掛け約3年、もう始まっていたんだな、と。
本当にみんな、よく頑張った。
これもきっと、ゴルドからのプレゼント。
なんだか、やっと、このツアーの役割を果たせた気がしました。
思い返せば2011年震災の年、色々な想いで蛇腹隊を再度立ち上げたこと、遡ればバンドネオンを独学で始めた20年前。
思うような自己実現ができず、やけくそで酒を煽っていた頃。
生活の為に働くしかできなかった学生時代。
複雑な境遇で辛かっただけの、子供時代。
全てが今日この瞬間に繋がっているかと思うと、感慨深いです。
最後に。
フランシスコがふとした瞬間にポツリと言ったこと。
「ブエノスで演奏を聴いて、なんだか君は信用できそうな気がした。この企画をキミヨに託して、本当によかった」
見ず知らずの外国人を信用するって、よく考えれば大変なことだと思います。
すごいな、音楽の力って。
これからまた、前に進んでいきます。
ゴルド通信はこれで最終号になりますが、これからの小川紀美代の演奏活動や情報を引き続きご希望の方は、このメールの返信にて、その旨お知らせください。
随時配信させていただきます。
長文お付き合い頂き、ありがとうございました。
これからも、よろしくお願いします。
そして、明日からのみなさんの毎日に、笑顔が溢れますように。
Besos y Abrazos
con Carino
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